​プロセスコンサルテーション

私たちは、通常、物事について、「何をするか」や「何がなされるか」については大変敏感に意識したり、またそれを考えるための手法を持ち合わせていると思います。

 

 

しかしながら、実際には、その「何」かを成し遂げることを損なってしまうようなプロセスを企画したり、あるいはそれに乗ってしまうことが本当に多いのではないでしょうか。

 

何が必要なのか。そのようなときに、プロセスコンサルテーションの考え方がチカラを持つと考えます。

強調するポイントは「プロセス」、つまり、物事が「いかになされるか」に対する意識です。

私たちに必要なことは、進行中のプロセスを観察したり、意図することを成し遂げるプロセスをデザインすることなのです。

プロセスコンサルテーションについては、Edgar H.Schein氏がその著書である『プロセス・コンサルテーション-援助関係を築くこと-』のなかで、次のように述べています。

「人が人を『援助すること』における哲学であり、いかにして支援的になるかの技術」

そして、プロセスコンサルテーションの定義や特徴については、同書においてさらに述べています。

「プロセスコンサルテーションとは、クライアントとの関係を築くことである。

それによって、クライアントは自身の内部や外部環境において生じている出来事のプロセスに気づき、

理解し、それに従った行動ができるようになる。

その結果、クライアントが定義した状況が改善されるのである。」

常に、①援助的であり

クライアントのみならず、私たち自身の中やその周りで②起きている現状を認識すること

そのために、③私たち自身の無知にアクセスする

これはつまり専門家であっても、クライアントやその起きている問題について、私たちが「知っていること、知っていると思っていること、本当は知らないこと」をきちんと区別し受け入れることであり、

これらの姿勢をもつことは、特に課題や問題、さらには解決法まで不明確なとき(つまりいまの社会)では特に重要であり、ゆえに、私たちのコンサルティングにおいて原則となるものであります。

アメリカのことわざに、「ハンマーしか持っていなければ、すべてが釘のように見える」というものがありますが、まさにこれは、税理士やコンサルタントとしての過去の知識や経験が単なる「ハンマー」とならないことが非常に重要であることを示唆していると言えるでしょう。

​私たちは、クライアントのみなさんが、自らその課題を明確にし、そして乗り越えていくことを支援することを目指しております。

お互いに問いかけることを通じて対話を行い、’いま’を共同・協働して歩んでいくことを望んでおります。

なお、ここでいう「援助」とは、友人、配偶者、子ども、同僚、上司、部下、さらに生活におけるさまざまな状況において、見知らぬ人との間にも成立するものです。

同書においては10の原則としてさらに詳細に示されており、日常生活での「正しい信頼関係の構築による本来の援助」の実現のためにも、ぜひご一読いただければと思います。

※1E.H.Schein(訳:稲葉元吉・尾川丈一)『プロセス・コンサルテーション-援助関係を築くこと-』白桃書房、2002年

901-2304 沖縄県中頭郡北中城村字屋宜原717-1マソニックビルディング209

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